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* 第五話 * ~潤奈の場合~ ②

キリがないので、出会いサイトの掲示板掲載を削除したあと、潤奈は届いたメールの数々に丹念に目を通した。


合コンできそうな男性たちとは別に、妙子には内緒で自分だけに合いそうな男性を探してみようと思ったからだ。


やっぱり住まいは近場で。


当然、車を持ってて。


出来れば、実家ではなく。


年収はこれくらいはないと。


エロ全開の人はご勘弁。


全てのメールに目を通し終わったあと、ひとりだけ、潤奈のお眼鏡に適った人物がいた。


【HARU/29歳】


そう表記されていた。


趣味は音楽。


なんとなく合いそうな気がした。


潤奈はドキドキしながら、ポケットボードに向かって、返信をした。


妙子と一緒だという安心感から離れて、少し怖い気もしたが、勇気を出した。


「送信…っと」


画面でコニーちゃんが笑った。






翌朝、早速、潤奈が受信箱をチェックすると、昨夜同様とてつもない数のメールが届いていた。


削除をしいしい、更に受信を続けると、ようやく【HARU】の文字を見つけた。


「やった!」


・・・返信ありがとう。


・・・質問に答えると、俺はよく真田広之とか木村一八に似ていると言われます。


・・・昔、モデルのバイトしてたことがあるから、見た目はそんな悪くないと思うよ。


・・・今もジム通ってるから、腹も出てないし。


「うわー、自信ありそうな人だなー」


若干、引き気味で読み進める。


・・・こんな俺でよかったら、メル友になってください。


「ふーん」


擬似恋愛をするには悪くないかもと潤奈はアドレス欄に【HARU】を登録した。


ふと時計を見ると、出勤時間が迫っていた。


「やばい、やばい」


潤奈は慌てて、マフラーをぐるぐる巻きにし、なんとなく足取り軽く、家を出た。


 ピピピッ ピピピッ


トートバッグからショートメールの着信音が聞こえた。


チラッと画面を見る。


・・・キノウノ ミタ! イシャ ガ ヨクナイ?タエコ


「さっすが、愛は金ですなぁ…」

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プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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