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* 第二十三話 * ~毅の場合~ ⑦

俺の勘違いだと思うかい。


いや、絶対に脈はあるんだ。


もし最初から恋愛という土俵に立てないのであれば、例え音楽では一緒にやっていきたいと思ったとしても、俺を拒絶するだろう。


その気が無いのなら、あんなに簡単にキスだって許さないと思わないか。


自分のことを好きな男と長い時間なんか過ごせないのが普通だろ。


将来はプロを目指しているにしても、今はまだ仕事でもなんでもない、趣味の域なんだから。


いくらでも選択肢はある。


だけど、千春は俺のもとを去らない。


二人で曲を作り、アレンジし、練習し、着々と目標のライブに向けて頑張っている。


伊崎が内心、気が気じゃない様が手に取るように分かるよ。


俺に奪われるんじゃないかと戦々恐々としている。


遅いよ。


俺は、もう半分以上、千春の心を捉えていると思う。


勝負は、ライブが終わったら…。


千春は、伊崎のもとに戻るだろうか。


それとも、俺のもとに留まるだろうか。


 TREEE,TREEE…


俺は、大体決まった時間に、千春に電話を掛ける。


その時、千春はすぐに受話器を取らない。


なぜなら、伊崎と話し中だから。


俺は、わざと伊崎と千春が電話中の時間にキャッチホンで割り込む。


千春は、俺のコールを気付かないフリなんかしない。


でも、俺が先に電話してて、伊崎が掛けてくるとさ、…ククク。


笑っちゃうよ。


だって、言うんだぜ。


「あ、キャッチ。祥太郎からだろうなー。でも、いいや、無視しちゃおう」


ミジメ~。


これって、優先順位、俺のが上ってことでしょ?


だから、俺はいつも言う。


「もうアイツとは別れて、俺のとこ来いって。早く言ってやんないと可哀相だよ」


それなのに、必ず変な空白が生じるんだ。


「…それは、まだ…、出来ない、かな」


千春はそう呟く。


「すぐは、捨てられないよ…」


情の深い女。


それとも、俺が遊ばれている???


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プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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