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* 第十九話 * ~達矢の場合~ ⑫

もう一人の自分を見たら死ぬ。


ドッペルゲンガー?


達矢は怯え、その場から逃げようとしたが、足がうまく動かない。


前からやってきた不気味な男が達矢の姿を捉え、唇の端を歪めた。


「あー、驚いた…」


男は、そう言って笑いながら、達矢に近づいてきた。


「僕を見たのかと思いました。お互い、随分やつれたなあ…」


男はそう言って、達矢の肩を二度叩いた。


思わず、後ずさる。


達也の全身に鳥肌が立った。


「ええ~?やだなあ~」


男はアッハッハと高笑いし、「僕ですよ」と言った。


達也は、ようやく気付く。


見る影もないが、目の前の男は確かに、桜子を紹介してくれたあの主宰だった。








二人は、近くの公園のベンチに腰掛けた。


主宰は、側の自動販売機で買った缶コーヒーを達矢に手渡してくれた。


「いやぁ、僕、失恋しちゃいましてね」


「え?」


「ほら、柴田さんとこに預けた彼女。水城さん…」


桜子とこの男の関係に、にわかに興味が沸いた。


「付き合ってたんですか…?」


「…どうかなぁ」


主宰は、穏やかに微笑むと、缶コーヒーのプルトップを開けた。


「僕は、本気だったけどね。彼女の為なら、何でもしてあげようと思ったよ」


達矢は、ぎゅっと拳を握った。


「でもね。数週間前…、忽然と姿を消しちゃったんだ。僕に何も言わずに」


 ―― 同じだ…。


「お恥ずかしい話、あまりのショックで食事ものどを通らないわ、なんのやる気も起きないわでこんな有様ですよ」


主宰は大仰に両手を広げた。


「でも僕、どうしても、納得いかなくて…」


「…?」


「調べたんですよ。彼女のこと…」




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Comment

美琴 | URL | 2008.10.27 16:04
■おおっ!

これは、なかなかの展開・・・

面白くなってきたぁ!マジ期待してますっ!!!(≧▽≦)
香月 瞬 | URL | 2008.10.27 16:05
■うへえ

>美琴さん
またハードル上げられたよっ(笑)。
あと数話で終わる予定で~す。
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香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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