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* 第十七話 * ~友紀の場合~ ?

まもなく期末テスト。


テスト期間前は、授業は半日で終わる。


もちろん、残りの午後は勉強に充てなければいけないのだが、部活もない今、ここぞとばかりにカップルは逢引に走る。


友紀と喜田も例に漏れず、中庭で会った。


二人は、脇にある花壇の縁に並んで腰を降ろした。


 ―― だって、アイツ馬鹿だよ?


国語教師から聞いた爆弾発言(笑)を思い出し、友紀は喜田に聞いてみた。


「お勉強、苦手なんですか?」


一瞬、目を丸くした喜田は笑って答える。


「ダメだねー。大体、文系は特に、毎回赤点スレスレでどうにかなってる」


「じゃあ、私なんかと会ってないで、勉強しなきゃじゃないですか」


「なんで?会いたい気持ちのが大きいから、会ってるだけだよ」


友紀は少し心の中がモヤッとした。


花壇の縁に置いていた友紀の手の上に隣の喜田の手が重なった。


ドキッとして、動けなくなる。


正面を向いたままの二人の真ん中で重なった手と手。


友紀は振り払うことも出来ず、固まったまま目線の少し先の芝を見つめる。


「じゃあ…さ」


喜田が緊張した声を発した。


「俺、今回の期末、頑張るからさ」


友紀がチラッと喜田の足先を見遣る。


「全科目、平均点超えたら、ご褒美くれる?」


「ご褒美って?」


「キス…とか?」


重なった手から、友紀の全身に何かが駆け巡った。


喜田はバッと手をどけると、立ち上がった。


「勉強してくるっ」


それだけ言うと、驚いている友紀を残して、喜田は戻っていった。


取り残された友紀は、呆然としたまま、立ち上がれずにいた。


自分の中でひとつの答えが出た気がした。


何故なら、信じられないくらい、友紀の全身に鳥肌が立っていたから…。




叱咤激励!



プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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