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* 第十七話 * ~友紀の場合~ ?

友紀の寮で一緒に生活する国語教師と話をする機会があった。


この学校では、男子寮でも女子寮でも各寮に一人ずつ教師が住み込んでいる。


新卒の新任教師がいる場合、生徒たちと歳も近いので、いろんな相談にも乗ってもらえるし、ざっくばらんに同性としての話もできる。


この国語教師は赴任して二年目。


この学校の卒業生でもあり、とても話しやすく、生徒たちと同じ目線を持つ人物であった。


この日は、漢文で出された宿題で疑問があったので、友紀がたまたま国語教師の部屋を訪れたのだった。


「あー、そういうことか。先生、ありがと」


疑問が解決して部屋を出ようとした時、国語教師が茶化すように友紀に声を掛けた。


「天野ぉ、あんた二年の喜田と付き合ってんだってー?」


「えー?先生にまで知られてるんですか?」


ビックリして、もう一度国語教師の隣に座りなおした。


「他の先生たちも大体知ってるよ。この学校内で誰と誰が付き合ってるって情報は早いからさー」


表向きは男女交際禁止ではあるが、教師たちもこの辺は目を瞑っているらしい。


「でさ、これ、ただの興味本位なんだけど」


国語教師が頬杖をつきながら、友紀を見やった。


「喜田って、どこがいいわけ?」


完全に女子モードになった国語教師が核心に触れてくる。


友紀は思わず笑ってしまった。


「いやさ、確かに優しいよ?でもさ~」


国語教師は、喜田の授業も担当している。


「だって、アイツ、馬鹿だよ??」


「えええ?あははは、先生、それ言いすぎですー」


「まあさ、見た目、テニスやってる時とかはカッコイイかもしれないけどね。アイツ、どんどん黒くなってて、暗闇で会うとビビるよね」


なかなか毒を吐いてくれる。


「先生、仮にも生徒ですからね、せ・い・と」


面白がって、いろいろ言って、友紀が惚気るのを期待しているのだろう。


 ―― 普通、好きだったら、この突っ込みにどうやって反論するのかな。


そんな話をしているうちに、友紀の心の中に小さい何かが引っかかるのだった。




叱咤激励!



プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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