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* 第十七話 * ~友紀の場合~ ?

とは言うものの、友紀は、他にも生徒会長がカッコイイだの、隣のクラスの誰がイケてるだの、日本史の先生が素敵だのと好奇心旺盛に他の男子をチェックしていた。


まだ、恋に恋している段階で、男女交際というものに対しても憧れはあるが、ピンと来ていない感じ。


ところで、この学校では6月末に体育祭がある。


6月も中旬に差し掛かり、応援団の練習や旗やポスターの作成に学内は活気溢れていた。


友紀たちのクラスも参加する競技の割り振りなどをして、体育祭に備えていた。


そんなに運動が得意ではない友紀は、クラス全員参加の徒競争とリレー以外は参加する競技が増えないように教室の隅で控えめにしていた。


「天野さん、他のヤツにも何か出てよ」


ついにクラス委員から声が掛かってしまい、他の生徒と一緒にあみだクジをした結果、男女混合の二人三脚リレーに出ることになってしまった。


「あー、これ、学年入り混じるんだよね。カッコイイ人と組めるといいなぁ」


「あんまり良過ぎると緊張しちゃって足もつれるよ」


「そうそう、しばらくしたら組み合わせが発表されるんじゃない?」


「友紀ちゃんが出るんじゃ、相手争奪戦になっちゃうんじゃないの?」


周りの女子はそう言って囃した。


数日後、廊下に張り出された競技の参加リストを見に行った。


誰がどの競技に出るのかというのがクラス毎、または競技毎に、全校生徒分名前が載っている。


友紀は、徒競争とクラスリレーの自分の名前を確認したあと、恐る恐る二人三脚リレーの項目に目をやった。


「あ、見て。やだ、私、5寮のマッチョな寮長さんとだ!」


一緒に見に来た同じ競技に出る鎌田さんが大笑いしながら、友紀の腕を意バシバシ叩いた。


「友紀ちゃんは…?えっと、喜田…さん?って誰」


そう言って紙面から鎌田さんが振り向くと、友紀は固まってしまっていた。


 ―― 嘘ぉ。


天野友紀と書かれた隣には、ペアとして喜田一志の名前が書かれてあった。


友紀の顔はみるみるうちに真っ赤になった。


「えー…、信じられない…」


「何、ちょっと友紀ちゃん、この先輩、誰?」


「ん、織田裕二…」


鎌田さんは、きょとんとした。


しばらく間があって。


「っえーーーっ???あの???友紀ちゃんが超クールって言ってた???」


慌てて、友紀はシーッと鎌田さんの口を覆う。


鎌田さんは小声になった。


「やったじゃん!お近づきになるチャンスだよ!」


「うん、うん」


「きゃー、嘘みたい!」


もう一度二人は、名前を確認する。


指で辿る。


天野友紀→喜田一志。


「うっわー」


思わず鼻息が荒くなる。


友紀もなんだか嬉しさが込み上げてきて、二人は手を取り合うとバタバタバタと廊下を駆けて行った。




叱咤激励!

プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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