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* 第十七話 * ~友紀の場合~ ?

5月のGWも過ぎ、高校生活に慣れてくると、友紀の口数もだんだんと増えていった。


もともと頭の良い子なので…と言ったら語弊があるかもしれないが、標準語の吸収も早かったらしい。


微妙な発音も完璧にマスターしていた。


北関東辺りになると、自分はあくまでの関東出身という意識が強いせいか、自分が思っている以上に細かい発音に訛りが抜け切れないものだ。


その点は、九州や東北くらい離れていた方が、思い切れる。


と、言葉の話はこの辺にして…。


そういう訳で、友紀はどんどんと校風にも馴染み、垢抜けていった。


寮と学校と、結局は四六時中一緒にいる者たちなので、最終的にはほぼ全校生徒の顔と名前は一致していくのだが、そのスピードにはやはり差がある。


つまり、友紀は男子寮の面々に顔を覚えられるのが目立たなかった割に早かったのである。


ついでに言えば、よほど派手じゃない限り、寮に入っていない一部の通学の生徒たちの覚えは更に遅かったりする。





さて、既に女子の中でも目立っていたような子たちは、既に男女交際が始まっていた。


早い者勝ちだと言わんばかりに、あれよあれよと男女がくっついていく様は、高1特有の勢いがあるかもしれない。


その点に於いては、友紀は遅れをとった。


まだ、そこまで恋愛には目覚めていなかったのもある。


それ以上に友紀の大人しく上品に見える雰囲気から、やや男子からは崇め奉られるような、近寄りづらく、憧れの眼差しを送るのが精一杯といった独特の壁を作られてしまった感があった。


いつの間にやら、高嶺の花扱いに勝手に格上げされてしまっていた。


それが、男子寮の中ではゲーム性を帯び、二年生や三年生からのターゲットになった。


一年生たちは、同じ部屋の上級生から「天野さんのハンカチを貰って来い」だの「部活に差し入れを頼め」だの命令されてくるのだ。


友紀は、それが嫌で嫌でしょうがなかった。


もっと普通に接して欲しいのに。


同級生の男子は、上からの命令以外滅多に話しかけてこないし、時々話せたと思えば何故か敬語だったりする。


男子は子どもだな…と少し憐れみの目で見てしまう友紀であった。





しかし、そんな友紀でも実は気になる男子生徒がいた。


この学校は、廊下やどこかで上級生とすれ違ったりしたら必ず挨拶をするのが暗黙の決まり。


友紀は男子生徒とすれ違って挨拶する時、特にニヤニヤと見られるのでこれが非常に苦痛であった。


そんな中、彼だけはクールに会釈だけして、友紀に目もくれず颯爽と歩いていったのだ。


思わず、振り返って背中を見送ってしまった程だった。


後姿が、友紀の大好きな織田裕二に似ていた。


「…かっこいい」


友紀が、ドキドキしながら同寮の先輩に探りを入れると、二年生だということがわかった。


「あー、喜田じゃない?喜田一志」


「キダさんっていうんですか?」


「うん、織田裕二っぽいんでしょ?絶対そうだよ」


友紀は、名前をしっかりと頭に入れた。


そして、どうやら同じクラスの伊達和人の部屋の上級生だという情報もゲットした。




ちゃんと更新しろ!

Comment

茜 | URL | 2008.10.27 15:00
■いつも楽しみにしてます☆

いつも更新されるのを楽しみにしてます☆

無理せず、ご自分のペースで頑張ってくださいね(*^-^*)

また遊びに来ます♪

香月 瞬 | URL | 2008.10.27 15:01
>茜さん

どうもありがとうございます。
とても嬉しいです。

基本的にマイペースなので、無理はしませんっ(断言)!(`∀´)
がんばりマース。

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プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

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