FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

* 第十六話 * ~麻弥子の場合~ ?

麻弥子と里実は、小学校の頃からずっと同じ学校に通っていた同級生であり、幼馴染である。


大人になった今でも親交は続き、麻弥子のことは誰よりもずっと近くで見てきたと里実は思っている。


とても目立つし、可愛くて活発で、同性の里実から見ても、魅力のある子だった。


高校の時からしばらく少し手痛い恋愛をして、ちょっとだけ臆病になってしまったことを除けば、今でもとても可愛らしい女性だ。


里実に比べれば、確実に男性にもモテた。


それが、なんだ?


今、テレビに映っている、しかも売れているバンドのギタリストと不倫している?


里実は、耳を疑うしかなかった。


まだ、売れない芸人だったり、芽の出ないミュージシャンなら話も分かる。


だが、麻弥子の言う相手は、日本の若い子なら誰もが知っていると言っても過言ではない程の有名人だ。


彼は、金色に染めた長髪を揺らしながら、聴き慣れたギターの旋律を奏でている。


「ど、どこで、知り合ったの?」


「ホテルの一室よ」


麻弥子は涼しい顔で答えた。


「ある日突然、彼のマネージャーさんに呼ばれたの」


テレビの中では、演奏が終わり、CMが流れた。


「指定された部屋に通されたら、あの人が待ってたのよね」


「ええ?ちょっと待って、どういうこと?」


里実にはチンプンカンプンで、思わず声を荒げて、聞き返してしまった。


「ライブイベントで、私が最前列にいたの。そこで、あの人が私を見つけてくれた」


「そんなんで呼ばれちゃうの?」


「運命感じたのよね。彼も私も」


番組はエンディングを迎え、麻弥子はテレビを消した。


「あの時、ライブの最中、あの人に急に手を掴まれて、ステージ上に上がらされてね。他のメンバーも何人か選んで、ステージに上げたんだけど」


里実はポカンとして、話に聞き入った。


「手を掴まれた瞬間、二人の身体を電流が走ったのよ。そこで分かったの」


「何が?」


「私たち、出会うべくして出会ったって」




人気ブログランキングへ
プロフィール

香月 瞬

Author:香月 瞬
短編小説を主に、様々な恋路を綴ってまいります。
友達のコイバナを聞くようなつもりで読んでいただけると嬉しいです。

検索&ランキング
参加しています。
にほんブログ村 小説ブログへ 人気ブログランキングへ
よろしくどうぞ。
カテゴリ
最新記事
Twitter
リンク
このブログをリンクに追加する
MicroAd
CHECK IT!
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。